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ごく普通の精神科医がごく普通の日常を綴っています
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心と心が触れ合う場所へ

自分というトンネルを
いくら奥へ奥へと掘り続けても
出口は決して見つからない。

空気もない、光もない世界から抜け出すには
外へ向かうしかないんだよ

人のいる場所へ
心と心が触れ合う場所へ。

 
  

          「春を背負って」笹本稜平
 
 
 
自分のことは自分ではよくわからない。

自分が自分であることを感じるには、自分以外の人と交わり、他人を感じることで自分を確認する時間が必要である。

他人を遠ざけ、自分の中だけにとどまっていたのでは、本当の自分を感じることはできない。

自分は自分の姿を見ることはできないのだ。

鏡に映った自分の姿も、言わば「鏡像」。

本当の自分は、自分以外の人から教えてもらわなければ、わからないのかもしれない。


自分のことは自分が一番わかっている。。。

そう言いながら、自分の悪いところばかりを気にしていませんか?


実は、自分のことは、自分が一番わかっていないものなのかもしれません。


人から言われた自分の良いところ。。。謙遜や否定しないで、素直に受け止めて見直してみませんか?



拍手[15回]

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人生は塗り箸

人の人生も 塗り箸と同じ

塗り重ねたものしか出てこない

それは最後に

きれいな模様になって見えてくる

               
          「ちりとてちん」より



6月に選んでいたのは、こんな言葉でした。

随分前に放送されていたNHKの朝ドラの中での台詞です。


主人公のおじいちゃんは、塗り箸職人。

そのおじいちゃんが、一本一本塗り箸をつくりながら、行き詰まり迷っている孫に話して聞かせるシーンです。


ドラマに出てくるのは伝統工芸の若狭の塗り箸。
 綺麗な模様を出すために、貝殻や卵殻や松葉などを色とりどりの色漆で塗り重ねるのだそうです。
 
何層も何層も塗り重ねて、その後、丹念に研ぎ出し、磨き上げることで、美しい模様が浮かび上がってくるのだとか。。。


人生をその塗り箸の行程に例えて、ゆっくりと味のある口調で孫を励ます祖父の思いには、少しぐっとくるものがありました。


何気ない日常でも、少しずつ少しずつ、自分なりの何かを塗り重ねていければ、いつか綺麗な模様となって浮かび上がってくる。。。

どんな模様になるのかを楽しみにしながら、日々ゆっくりと進んでいけたらいいな。。と思います。

 

拍手[3回]

雑巾がけと心がけ

大事なことは ただふたつ

外側磨く 雑巾掛けと

内側磨く 心がけ

 
               
         
          拙筆屋万次郎



昔、雑巾掛けといえば、子供のお手伝いの定番でした。

学校でも家でも、何かと言えば雑巾掛けだったような気がします。

バケツに水を入れて、固く絞った雑巾で、廊下や縁側、畳を拭く。

廊下は木の目に沿って、しっかりと腰を入れて拭く。

畳は、畳の目に沿って、丁寧に拭き上げる。

幼い頃、時に母に、時に祖母に、時に先生に。。。

いろんな場面で、細やかに教わりながら育ってきたように思います。

汗を流して、しっかりと雑巾掛けをしたあとは、きれいになった部屋とどこか心もすっきりしたものでした。

そんな気持ちで、自分の内面もしっかり見据えていろいろなことを心がけて生活することが、日々の充実した気持ちを演出していくのかもしれませんよね。
 

拍手[2回]

お久しぶりです!

何かと日常のことにかまけている間に、随分ご無沙汰をしてしまいました。

年をとるごとに、一度に処理できる仕事量も少なくなってきたように思います。

このブログを更新しなければ。。。と思いつつも、つい目の前のことが優先されてしまい。。。


楽しみにして、足を運んで下さっている方には、大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。


クリニックの受付に置いてある診療予定表の裏には、今月の言葉を選んでいたのですが。。。


とりあえず。。。今日は、3月に選んだ言葉を。

NHKの朝ドラの「ごちそうさん」で、長男が出征する前夜に主人公の母親に言う台詞です。


お母さんは一番大事なことを教えてくれたで。

生きるということは 生かされてきたということ。

僕は生命の犠牲の上に成り立った、生命のかたまりなんや・・・って。

せやから、

僕の生命は すり切れるまで使いたい。


私達ひとりひとりは、

「生命の犠牲の上に成り立った、生命のかたまり」

その言葉が、強烈に残り、そのあとに続く、

「僕の生命は、すり切れるまで使いたい」

という言葉に、号泣してしまいました。


子供のころに、食事のマナーで教わる基本的なこと。

食事を始める前に、「いただきます」

食事を終えるときに、「ごちそうさま」


あまりにも浸透した当たり前のマナーであるが故に、その本当の意味を知らずに育つ子供たちも多いかもしれません。


でも、その語源には、有り難い食事をいただくという文字通り、感謝の気持ちを表していること以外に、食材となったものの生命を「いただいて」自分の生命に替えていく、という意味もあるといいます。

その意味を心のどこかに忘れずにいることは大切なような気がします。

幸か不幸か、人間は、災害以外に天敵がいません。受け継がれてきた生命を次の生命に繋ぐことができるとすれば、その与えられた生命の灯が消え、土に帰る時。

だから、

たくさんの生命を引き継ぎ、生かされている自分の生命は「すり切れるまで使いたい」


そんな風に思える生き方って、素敵だなと思います

ちょっと「はっ!」とさせられる言葉ですよね。


私も、与えられた役割を与えられた時間、すり切れるまで頑張っていきたいと思います。


ちなみに。。。

「ごちそうさま」の語源は。。。

「ごちそうさま」は、漢字で書くと「御馳走様」

もてなしのための食材を求めて、西へ東へ奔走する。。そんな心に感謝する言葉だそうです。


意味を知ることで、当たり前に思っていた言葉や毎日の食卓の風景も、少し温かな優しい気持ちが添えられるような気がしますね。


今日から、少し心を込めて使ってみませんか?

「いただきます!」

「ごちそうさま!」

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発想力に脱帽!

一般財団法人 理数教育研究所開催の『算数・数学の自由研究』作品コンクールに入賞した『メロスの全力を検証』という研究が、注目されているらしい。。。

そこで、「走れメロス 中学生」で検索したところ、たくさんのヒット!

全文があったので、印刷して読んでみました。「メロスの全力を検証」

国語の教科書にある太宰治の「走れメロス」を読み、そこに書かれている状況を分析し、メロスが全行程をどのくらいのスピードで走ったのか?

それを検証した研究です。

文学作品を単に文学的内容でのみとらえ、「全速力で走った」と書かれていれば、何の疑いも抱かずに、「そうか全速力で走ったのか!」と感動して終わるのではなく、全速力ってどのくらい?と疑問を抱く感性には、本当に驚かされます。

だれもが知っている有名な友情物語。

だれも今までそこに疑問の余地を挟んでこなかったことも目から鱗がはがれる思いですが。。。

それを数学的に検証してみせるとは!!!

結果は。。。。?

是非、一度、全文を読んでみて下さい。

彼の感性に感動しますよ!

(待合室に全文の印刷、しばらくおいておきますので、よろしかったらどうぞ!)

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