人の人生も 塗り箸と同じ
塗り重ねたものしか出てこない
それは最後に
きれいな模様になって見えてくる
「ちりとてちん」より
6月に選んでいたのは、こんな言葉でした。
随分前に放送されていたNHKの朝ドラの中での台詞です。
主人公のおじいちゃんは、塗り箸職人。
そのおじいちゃんが、一本一本塗り箸をつくりながら、行き詰まり迷っている孫に話して聞かせるシーンです。
ドラマに出てくるのは伝統工芸の若狭の塗り箸。
綺麗な模様を出すために、貝殻や卵殻や松葉などを色とりどりの色漆で塗り重ねるのだそうです。
何層も何層も塗り重ねて、その後、丹念に研ぎ出し、磨き上げることで、美しい模様が浮かび上がってくるのだとか。。。
人生をその塗り箸の行程に例えて、ゆっくりと味のある口調で孫を励ます祖父の思いには、少しぐっとくるものがありました。
何気ない日常でも、少しずつ少しずつ、自分なりの何かを塗り重ねていければ、いつか綺麗な模様となって浮かび上がってくる。。。
どんな模様になるのかを楽しみにしながら、日々ゆっくりと進んでいけたらいいな。。と思います。
[3回]
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