ごく普通の精神科医がごく普通の日常を綴っています
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5月の言葉

口は
 人を励ます言葉や
 感謝の言葉を
 言うために使おう
耳は
 人の言葉を最後まで
 聴いてあげるために使おう
目は
 人のよいところを
 見るために使おう
手足は
 人を助けるために使おう
心は
 人の痛みが
 わかるために使おう
 
腰塚勇人「命の授業」




とても素敵な言葉だと思います。

こんな風にいつも心がけていたら、きっと自分も優しい気持ちになれるかもしれません。

私も、時々思いだしては、気持ちをあらためて、日々の診療に向かいたいと思います。

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4月の言葉

壁がそこにあるのには、理由がある。
僕たちの行く手を阻むためにあるのではない。
その壁の向こうにある「何か」を
自分がどれほど真剣に望んでいるか、
証明するチャンスを与えているのだ。

  最後の授業 ぼくの命があるうちに、 ランディ・パウシュ


4月は、いろいろなことが新しくスタートする時期。

でも新しいことをはじめるとき、大きな期待と希望をもちながらも、心のどこかに不安もたくさん抱いているものですよね。

うまくいくこともあれば、失敗や大きな壁にぶつかって悩む事も。。。

もうやめてしまいたいと思うこともたくさんありますよね。

でも、大きな壁にぶつかったとき、その先にある何かが、本当に自分にとって大切なことなら、きっとその壁の向こうに行く方法を考え出せるはず。。。。

ただひたすらよじ登って乗り越える。。。

ぶち破って強行突破。。。

梯子のような道具をつかって(状況を見極め工夫して)。。。。

回り道がないかどうか探してみる。。。

いろいろな方法がありそうですね。

その壁の向こうにあるものが本当に必要な、大切なものであればあるほど、真剣に取り組もうという力もわいてきませんか?

壁があるのは、想いの強さの証明。。。

壁の向こうの綺麗な景色を夢見ながら、さあ!それぞれの「想い」を強くもって今日も一歩前進してみませんか?

拍手[7回]

スタッフのブログをはじめました

今日で3月も終わりですね。

明日からは、新しい年度の始まりです。

しかも今年は月曜日から。。。

クリニックも、人の入れ替わりがあり、また新たなスタートです。

そこで。。。

いつもはこのブログで院長のささやきをお伝えしてきましたが、このたび、スタッフのつぶやきを中心にしたブログを新しく開設することにしました。

スタッフの個性を活かした楽しいブログになるといいなと思っています。

それぞれの職域に関する話題や院長の生の姿(!?・・・・これが実は不安で恐いのですが。。。)、スタッフ自身の思いや考え、体験などなど。。。自由に投稿することができるよう見守っていきたいと思います。

待合室に差し込んだひだまりのようにあったかく優しい場所になれるように「ひだまり通信」と命名しました!

この「日々の想い」とは、ひと味もふた味も違うブログになると思いますので、皆さんもあたたかく見守ってくださいね。

URL は。。。。

             http://yuntakuhiroba.jugem.jp/


私も、たま~~に参加してみようと思っています。

拍手[2回]

3月の言葉

流れゆく季節のように
人生にも春夏秋冬がある
冬があってこそ
春の暖かさを感じられるのです

「勇気をだして」 Chie


まだ時々肌寒い日もありますが、東京の桜が満開になるというニュースも聞こえるほどに、福島でも確実にあたたかい日が増えてきました。
クリニックの庭の梅も優しい春の陽に見守られて、すっかり満開です。
さすが春告花と万葉の頃から言われていた花らしく、しっかりと季節の変わりを教えてくれています。

地面には早春を告げる福寿草やクロッカスが咲いています。
水仙もわれもわれもと言わんばかりに寒い冬を越え、待ち構えたように芽を出し、つぼみをつけはじめました。

今年は冬に雪が多くてとても寒い日々が続いていたので、また一段とこの春の訪れがありがたく感じられますね。

さて。。。

3月の言葉です。

クリニックをはじめて訪れる方々の中には、いろいろな辛いことや哀しいことを経験されてまさに寒い寒い冬を我慢してようやくここにいらっしゃる方々もたくさんいます。

でもこの言葉のように。。。
そして、めぐる季節のように、冬のあとに必ずあたたかい春が来ることを信じて、生きていけるといいなと思います。

辛い冬がすぎて暖かい春をたくさん感じられますように、私達も少しでもお手伝いできるといいなと思います。

花壇とデッキにも少しだけですが、花を植えてみました。

待合のわずかな時間に珈琲でも飲みながら、春を感じていただけたらと思います。


拍手[2回]

巣立ち

今年、息子が高校を卒業する。
昨日は、その卒業式だった。

息子の行く高校は、基本的に私服が許されているので、3年間ほとんど学生服を着ることがなく、高校入学の時には特に新調することもなく中学の時の制服を着て式に臨んだ。
入学の翌日から、彼はずっと高校生活を私服で過ごした。

高校生になって身長が伸び、さすがに中学の時の制服では。。。と高校2年の時に学生服を新調した。
入学式や卒業式に参列するためだけの。。あるいは受験の時のことを考えて。

だから、この3年間、彼の制服姿をみるのは、数えるほどの回数だった。

卒業式の朝、その制服を身につけた息子をみて、おぎゃーと生まれたあの日から実に18年。。。
よく成長したものだとつくづく思った。
見慣れた私服と違って、やはりそれなりに制服姿というものはキリッとするものだと思った。
それに制服そのものがまだ新しい感じなので、卒業式と言うより入学式のように新鮮な感じ。
もう着ることも、みることもないであろうその姿をみながら、自分の母親としての役割の一区切りを実感した。
親からの巣立ち。。。そして新たなる旅立ち。。。新しい制服姿はその晴れ姿のようだった。

娘の卒業の時には、病気をして途中で休学し、復学後の卒業ということもあり、笑顔で歩いてくる娘をみて、涙がとまらなかった。

でも、今日はきっと泣かないで済む。。と臨んだ卒業式だったが。。。

祝辞や送辞、答辞の中に必ずでてくる震災と復興の話を聞いているうちに、2年前のことを思いだし、やはり涙が止まらなくなった。

心弾ませ入学し、1年間がようやく終わりかけた3月11日、あの震災が起きた。
その後のめまぐるしい生活の変化は、語りはじめるときりがない。

地震直後の断水生活。
給水のために朝早くからタンクをもって息子と並んだ。
それまでは、あまり頼りにならないところもあったが、力のない私を心配して一緒に並んでくれていた。はじめて、息子をいつの間にか頼もしく成長したものだと思った。
原発の事故のことを知ったのは、その後のことだった。はじめからわかっていたら、きっとあんな時に屋外に何時間も並ばせることはなかっただろうに。。。

原発事故のことが深刻になってからは、自分たちの身の安全や将来が見えなくなった。
役割上、ここを離れるわけにいかない私達だが、せめて子供だけは安全なところに。。。
そう思ったときには、ガソリンもなく、交通も規制され、身動きがとれない状況になった。
仙台行きのバスが復活すると聞いたとき、すぐにそれに乗せ、娘のいる仙台にとりあえず送り出した。
バタバタと急に決まり、いつまでそんなことが続くのかもみえないまま、不安もあっただろう。
家族がこのまま離ればなれになることもあるかもしれないと口には出さないまでも、彼自身もそれを覚悟していただろう。
その後、神戸の知人を頼って、姉弟で避難生活。
幸い、良い人達に囲まれて、ひとときの安らぎをえられたことも確かだが、先のみえない生活に自分たちがどうなっていくのか、考えない夜はなかったであろう。

原発の状況次第では、高校の転校も考えなければならなかった。
彼の友人の中には、(偶然なのだが)同じ神戸の高校に転校した友もいると聞いた。
もしかすると、自分が通った高校に息子も通うことになるかもしれないと考えていた。
しかし、幸いそれは免れ、今この卒業式を迎えている。入学した高校で卒業式を迎える。。
当たり前のことだが、その頃はそれが当たり前ではなくなっていた。

自分ではどうしようもない環境の激変に耐え、部活動、学業と彼なりに努力をつづけてきたことだけは確かだ。
後輩達に慕われ、学友達に囲まれて、入学したこの高校を卒業できたことが、もしかすると奇跡なのかもしれない。

そんなことを思いながら、涙の中、彼を見つめていた。

この春、彼は自分が目指していた大学に入学することが決まっている。
この3年間の貴重な経験は確実に彼に何かを残し、成長させてくれたと思う。
そして今ここに自分の足で、着々と自分の人生を歩き始めている彼がいる。

親としての役割が一つ終わる日。。。

ここから大きく羽ばたいて、いつか親を超え、私達が「参りました」と言える日がくることを期待している。

卒業、おめでとう。


拍手[18回]




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