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ごく普通の精神科医がごく普通の日常を綴っています
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永遠の0

かなり久しぶりに小説を読みました。

もともと小説のたぐいは、一気に読みたいほうなので、ゆっくりと」時間がとれないときには、読みたいと思う本があってもなかなか手が出す気になれないのです。

一気に読まないと感情移入が分断されて、なんとなく読後の物足りなさを感じてしまうからです。

だからもっぱら、時間がないときの読書は、気軽に読めるエッセイとか、短編が多いです。


「永遠の0」

だいぶ前から、本屋さんに行くたびに、手に取り、気になっていた小説です。
でも、ちょっと分厚い本なので、手にとっては、「う~ん、今は無理。。」とあきらめていました。

先日、子供達と久しぶりに本屋に行き、やっぱり目にとまってしまったこの本。。。

今なら、読めるかも。。と思い、購入しました。
だけど、やっぱりすぐには読めず、そのまま机の上に放置されていたのですが。。。


先週末の東京往復の道連れに、いよいよ読めるかも。。。と思い、バッグに入れてでかけました。
新幹線で、とりあえず落ち着いて、これから2時間。。と、おもむろに取り出し、読み始めたわけですが。。


読み始めの数ページから、いわゆる、「はまってしまった!」状態になり。。
もう、一気に読み進めるモードに切り替わり、降りる間際まで目が離せない感じでした。


「永遠の0」のゼロは、零戦のゼロ。

終戦から60年目の夏、主人公が、零戦に乗って命を落とした自分の祖父の過去を調べはじめるところから物語は、はじまります。
それは、同じように零戦に乗って、厳しい戦争をくぐり抜けて、数少ない生き残った人からの生の声を聴きながら、主人公がその時代の若者たちの生きてきた過程を追体験していくような描き方がされています。

その当時の日本軍のありかたや、前線で闘っていた人たちの真の想いが誠実に、かつ淡々と描かれ、随所で心が締め付けられる想いがします。

徐々に浮かび上がってくる「祖父」の人間像には、言葉では言い表せない崇高さを感じました。

そして。。。。

クライマックスでは。。。。。


あとは、これから読まれる方のために、内緒です。


読後には、静かな感動が残ります。
そして、「生かされている」自分を感じます。

読書の秋に、ちょっとおすすめの一冊です。

 

拍手[4回]

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ちなみに
祖父たちの零戦は、ちゃんと明るい青春してた部分もあったんだなとおもわせてくれるエピソードや、戦後生き残ったパイロットたちが歩んだ人生についても触れられています。最高齢97歳。たしかに重たいテーマでしたが、出てくる人たちの人柄がすばらしく、きけわだつみの声の苦しさとはまた違う感動がありましたよ。
ラジオの書評はこちらです。
http://www.sinkan.jp/radio/radio_1205__%E7%A5%96%E7%88%B6%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AE%E9%9B%B6%E6%88%A6.html
Re:ちなみに
悲しい部分だけとらえるのではなく、その時代のいいところも学びたいものですよね。
【 管理人haru 2010/10/15 08:04】
ぼくも先日読みました
先日読みました。最近話題になっている本だったので。ラジオで書評を聞いて是非にと。たしかに一気読みでした。久しぶりに読書で夜明かししました。あともう一冊、こちらはノンフィクションですが「祖父たちの零戦」。これもラジオの書評で知りました。二つあわせて読むと、いかにいままでの零戦神話が一側面しか捕らえていなかったのかよくわかりました。まだ青二才の頃、平和であることの本当のありがたさを知りもしないで、無敵神話を安っぽく語っていたことの軽率、しみじみ身に沁みました。「祖父たちの零戦」は2000時間のインタビューから搾り出された真実の重みがあります。こちらを読むと永遠の0の世界がよりリアルになりました。生かされている。そのことを確かに実感できる2冊でした。もう一冊も機会があれば是非どうぞ。
Re:ぼくも先日読みました
こんばんは。
いつもコメントありがとうございます。
こういう本を読むと、あらためて今の自分たちの幸せを実感します。
ただささやかに生きていくことさえ自由でなかった時代が確かにあり、その時代を経て今があることを私たちはもっと心にとどめていかなければならないと思います。
お薦めの一冊。。読んでみようと思います。
【 管理人haru 2010/10/14 21:18】
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