ごく普通の精神科医がごく普通の日常を綴っています
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ささやかな人生

母が亡くなってから20年。
我が子の年を数えれば、母がなくなってからの歳月を感じることができます。

今日はその亡くなった母の誕生日。

週末には、母の命日が来ます。

母は、いつも兄や私の聴いている曲に何気なく耳を傾けていたようで。。。。
時に台所に立ちながら。。。時に洗濯物をほしながら。。。

「その歌、いい歌ね。。もう一度聴かせて?」

そう言って、気に入ると何度も何度もその場で、飽きるほどリクエストしていました。

そして、時々思い出しては、
「ねぇ。。あの歌聴かせてよ。。ほら。。母さんが息子より小さくなったっていう歌。。。」

あれあれ。。なんだかそれだけ聞くと、しみじみした曲もちょっとコミックソングのようになってしまいますけど。。。(笑)

タイトルまでは覚えることができない様子で、彼女なりの気に入ったフレーズをそんな風に語りながら、いつもリクエストしてきたものです。

そんな母がことのほか気に入っていた曲の一つが、グレープの『無縁坂』。


  『母がまだ、若い頃、僕の手をひいて
   この坂を登るたび、いつもため息をついた

   ため息つけば それで済む
   後ろだけは 見ちゃだめと

   笑ってた白い手は とても柔らかだった』


幼い頃から、母と兄と私の3人だけの暮らしの中で、いつも母は、笑っていました。

今と違って、女性が一人で子供を育てていく苦労は、はかり知れないものがあります。
今自分が母になって、あの頃の母を思い出すとき、この歌が頭の中に流れてきます。


   『母はすべてを暦に刻んで 流してきたのだろう
    悲しさや苦しさは きっとあったはずなのに。。。』


私は、母が泣いていたり、愚痴を言ったりするところを見たことがありません。
どんなときでも私たちの前では、前向きで、明るくて。。。
「大丈夫!なんとかなるよ!」
そんな風に、笑っていました。


  『運がいいとか 悪いとか
   人は時々 口にするけど
   そういうことって 確かにあると
   あなたを見てて そう思う』


母の人生は、確かに波瀾万丈。。。
次々にいろんなことが起こって、そのたびに苦労し、乗り越えてきた人でした。
でも、そんな母の人生を、運が悪かったとかよかったとか。。。そんな言葉で表したくはありません。
誰よりも。。。容赦なくおそいかかる、あらゆる過酷な運命を、彼女なりに真正面から受け止めて、必死に乗り越えてきた人です。
いい運も悪い運も、「大丈夫。。。何とかなるよ!」と自分に言い聞かせながら。。。


   『忍 不忍 無縁坂
   かみしめるような
   ささやかな僕の母の人生。。。。』


この曲にあるように、自分よりも小さくなった母に出会うことはありませんでした。
母は、私の中では、いつも大きく、温かく。。。
どんなに辛いときにも、「かあさん。。」と呼べば、そこにいて笑いながら、「大丈夫!何とかなるよ!」と言ってくれているような気持ちになります。

母が亡くなって、20年。。。
気がついたら娘も20歳になり、母があの頃どんな気持ちで、
「ねぇ。。あの曲聴かせて?」
と言っていたのかを不確かながら、理解できそうな年齢に私もなっていました。

あの頃、この曲を聴いて涙を流すなんてことはなく。。ただ単純にしんみりとくるいい曲だなと思っていただけの曲でしたけど。。。
今は、何となく目頭があつくなるのを感じずにはいられない曲になってしまいました。(笑)

今日は、母の誕生日と命日によせて、この曲を紹介します。





ちなみに、グレープ時代の若いさだまさしさんの無縁坂も懐かしくていい感じですが、最近のさだまさしさんの無縁坂も、年季が入っていて、しみじみしますよ。。。
聞き比べてみてください。
どちらがお好きですか?






無 縁 坂

さだまさし


母がまだ若い頃 僕の手をひいて
この坂を登るたび いつもため息をついた

ため息つけばそれで済む
後ろだけは見ちゃだめと
笑ってた白い手は とても柔らかだった

運がいいとか 悪いとか 
人は時々 口にするけど
そういうことって 確かにあると
あなたを見てて そう思う

忍 不忍 無縁坂
かみしめるような
ささやかな 僕の母の人生


いつかしら 僕よりも 母は小さくなった
知らぬ間に 白い手は とても小さくなった

母はすべてを暦に刻んで 流してきたんだろう
悲しさや苦しさは きっとあったはずなのに

運がいいとか 悪いとか
人は時々 口にするけど
巡る暦は 月日の中で
漂いながら 過ぎていく

忍 不忍 無縁坂
かみしめるような
ささやかな 僕の母の人生

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