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ごく普通の精神科医がごく普通の日常を綴っています
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新しい時代

新しい元号が決まりましたね。

令和

人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ

という意味を込めているそうです。

でも、令 という漢字のもつイメージはやや硬く感じられ個人的にちょっと意味を調べてみました。

令という字は、上の冠を表す象形文字と下の人がひざまずいている様子を表している象形文字が組み合わさってできた会意文字(2つの意味を持つ字が合わさって1つの文字になった文字のこと)だそうです。

なので、いいつける、命じるという、使役の意味をもつらしいです。

一方では、清らかで美しいという意味も。。。

出展は万葉集。。

気高い皇族、貴族の詠み歌だけでなく、名もない人の詠んだ歌もたくさん収録されていて、人をいとおしく想いつつ詠う相聞歌や亡くなった人を大切に想いながら詠む挽歌など。。
万葉集に収められている歌はとても優しい気持ちになる歌がたくさんありますよね。
そんな万葉集を由来とするこの新しい元号。。

清らかで美しい。。その意味をしっかりとどめてみんなで和やかに平和な時代になるといいなと思います。
決して何かに支配されたり、命じられたりすることではなく、ひとりひとりが誰かを大切に想い、自由にそれを表出しながら、小さな愛の波紋がたくさんの愛につながって手をつなぎ合える、そうして柔らかで穏やかな日々が守られていく。。そんな優しい時代がずっとずっと続きますように。。。


初春月、気淑風      初春のこの良い月に、気は良く風はやわらか


「梅花の宴」ではないですが、福島ももうすぐ桜の季節。。
「桜花の宴」で、新しい時代の幕開けを喜び合えたらいいですね。

今年の桜は、一段と綺麗に見えるかな。。ちょっと楽しみ。。笑


ちなみにこんな本も。。



だいぶ前に出版された本ですが、万葉集にある恋歌をいくつか現代風に訳した本です。
読むと大切な誰かに会いたくなる本ですよ。笑
今は中古でしか手に入りませんが、万葉集に興味を持たれた方は、是非どうぞ。
万葉集が身近になります。笑

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巣立ち

今日は、息子の大学の卒業式。
昨夕、今日着るワイシャツにアイロンをかけながら、きっとこれがあの子のために母として世話を焼く最後になるのだろう。。と思い、いつもより念入りにアイロンを当てた。

ひとつひとつ皺を伸ばしながら、彼が生まれてから今日までの日を思い出した。
彼の名誉のためにここに記すことはできないが、たくさんのエピソードを持つ彼は、親としては時にハラハラさせられながらの日々であった。
当の本人は、いたって飄々とここまでマイペースを貫いてたどり着いたという感じである。

大学になって、通常ならば自宅をでて、一人暮らしをする年頃になっても、幸か不幸か、眼と鼻の先にある大学に、自宅から通い。。
おかげで、弁当づくりの毎日が抜け出すのがだいぶ遅れてしまったけれど。。
4月から始まる一人暮らし。。
もう私のお弁当を持って、出かけることはないのだろう。

そんなことを考えると、やはりどこか寂しさがこみ上げてくる。

みんなには「ちゃんと子離れできるの?」と言われているけど、彼がいなくなった後の時間をどう使うか。。とりあえず少しずつ生活ペースの配分を変えて、なんとかなるんじゃないかな。。と思っている。

仕事を終えて、夕食をとるときの息子との世間話や大笑いがなくなるのはやっぱり少し喪失気分になるかもしれないけれど。。
それでも、それもいつかは慣れてくるんだろうな。。と思っている。

「ごめんね。卒業式、一緒に参加できなくて。。」

「そうだよ!息子の晴れ姿を観に来ないなんて!笑」

冗談で交わしてくれる息子に、心の中で、ごめんねと手を合わせつつ。。

「ま、同業者としていつかわかってくれるよね」とまた冗談をいいながら、卒業式に向かう息子を見送った。

初めての社会人、初めての一人暮らし、初めての医者としての生活。。

いろいろと心配なことはあるけれど、いつのまにか成長している彼を信じて、口や手を出したい衝動を抑えて、見守っていきたいと思っている

卒業おめでとう。

そして、これからもよろしく!



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高等技術だったんだ!

3月ももう5日ですね。
ひと雨降る毎に、春めいてきて。。
今年は花も早く咲きそうな気配。
雪も本格的に降ったのは2回くらいでした。

今日は、快晴!
待合室にもぽかぽかの空間ができています。
なんともいいお昼寝日和です。

ただ、これから悩ましいのが花粉。。
もうすでに始まっていますね。
私の場合は、鼻炎はひどくないのですが、突如始まる連発するくしゃみと眼のかゆみ。。
一度、くしゃみが始まると、5回くらいはとまりません。(笑)

さて。。。

今日の言葉は、

惨めな自分を笑い飛ばすユーモアは先人の知恵。
どんなに辛いときでも明るく生きる高等技術。


                 美輪明宏


私は、神戸にいたことがあるので、多少は関西気質を身につけています。(笑)
関西人は、自虐的なネタが大好き。
失敗を笑いに変えて、人に笑ってもらうことでほっとする感じですかね?

より多く笑ってもらう方が、実は楽になるんですよね。
「まったく、あほやなぁ~」って言ってもらって「えへへ」とごまかす。
そんなやりとりで、辛かった気持ちもなんだかほっこりとしてくるから不思議ですね。

だから、今日もユーモアと笑顔で。。。

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家族の定義

「万引き家族」を観てきました。
最初の上映の時はなかなか時間が合わずに見逃してしまっていましたが、今回凱旋上映ということで、スタッフとともに鑑賞しました。
淡々とした中にとても考えさせられるものが詰まっている、そんな映画でした。

それぞれの事情でひとつ屋根の下で家族のように生活を共にする人達。
それは本物の家族よりもあたたかくて。。。
社会的に見れば決して称賛される生活ぶりではないですが、他人の孤独を感じ、守り、癒す。。。そんな人としての心をなくしてはいない不器用な似非家族。

ある事件をきっかけにばらばらになり、社会的には容認された環境に戻っていくのですが、それはまたそれぞれの孤独の始まり。。

何をもって家族と定義するのか。。。
なんとも切ない映画でした。

まだご覧になっていない方、おすすめです。

印象に残った台詞をひとつ

「捨てたんじゃないのっ!
拾ったのぉ!!!
捨てた人は別にいるんじゃないんですかっ?」

どんな状況で言われた台詞かを話すとネタバレになるので気になる方はどうぞ本編で。。。

拍手[4回]

ありがとうございます

長ーいお休みのあとのブログ再開。
なかなか読んでいただけなくなっているのでは?と思っていました。
それでも自分の責任なので、地道に続けながらまた読んでいただける方が増えていけばいいな、と思いつつ綴っておりました。
でも、ありがたいことに、直ぐに拍手コメントで、励ましのコメントが数件。
こんなにも長い間、更新していなかったにもかかわらず、待っていてくださった方々に感謝です。
ありがとうございます!
更新ペースは遅いかも知れませんが、楽しみにしてくださっている方々のためにも、今年はなんとか歩き続けたいと思っています。
これからもよろしくお願いします。

拍手[4回]



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