『大丈夫』という文字は
人という字が
三人も集まっているから
安心した響きになるんだよ

阪神淡路大震災の被災者さん

未曾有の災害に加えて原発事故という複雑な事態を私たちは突然背負ってしまいました。
そんなときに、今月の言葉を何にしたらいいのか、迷っていました。
こんな時にこそ、みなさんを元気づけられる言葉を。。。そう思っていた矢先。。。

神戸の知人宅に身を寄せている娘から、こんなメールが来ました。


神戸に来てからたくさんの人に励ましてもらっている。
神戸と言えば、阪神淡路大震災の被災地。。。
いわば、被災を乗り越え、荒れ果てた故郷で、たくましくその復興を遂げた方々。。。
その方々が言ってくださるのだそうです。

「10年あれば立ち直れる。
全部じゃないけど、必ず復興できるよ。
時間が経てば、前を向く人が必ず現れて
ちゃんとひっぱってってくれるから。
わたしたちも、
そして世界中の人たちが
今、みんなを応援しているんだよ。
だから大丈夫。」と。

そして、また表題のような言葉をかけてくださったとか。。。

「大丈夫という言葉は
人という字が３人集まっているから、
安心した響きになるんだよ」


たくさんの人達の命が奪われ、たくさんの人達の故郷が破壊され、たくさんの人達の思い出や大切な物を一瞬にして奪ってしまったこの震災ですが、こんな風にたくさんの人達の励ましや応援や力に支えられて、きっと私たちの日本は、再び美しい故郷をとりもどしていくのでしょう。

大丈夫！
大丈夫！

みんなでそう言い合って、この難関を乗り越えていけたらいいと思います。
娘達が神戸で出逢い、力を添えてくださった人達のように、いつかまた自分たちも誰かを励まし、力を添えてあげられるように。。。

気がつけば、もう4月。。。
いつもなら、桜前線の話題で持ちきりの時期。。。
もうすぐ、福島にも、宮城にも、岩手にも桜の花が咲くことでしょう。

一輪一輪、しっかりとして凜とした花であり、またたくさんの一輪が集まって、見事な景色を描き出してくれる桜。。。
そんな桜のように、小さな一輪一輪をしっかり咲かせながら、そしてみんなが一つになって、きれいな故郷の復興に向かっていけたらいいですね。

　新しい芽がでました。

　また新たなスタートです。

　大震災でたくさんの方々が命を落とし、慣れ親しんだ故郷が破壊され。。。

　あるいは原発事故で、帰れない家々。。
　
　そんな苦しいときに合わせて、私たちの消沈した気持ちを励ましてくれるかのように、新しい芽が芽吹きました。


傷跡は、まだまだ癒えることも安らぐこともありませんが、せめてこの樹の成長を見守りながら、皆さんと一緒にこれからの自分たちの未来や希望を少しでも明るく、前向きに考えていけたらいいなと思います。

がんばって、育てます（更新します）ので、みなさんも応援よろしくお願いしますね。
　

福島市では、地震による影響も徐々に小さくなって、訪れる患者さん達の生活も少しずつ地震前の生活に戻ってきているようです。

原発のことは、まだまだ課題はたくさん残されていますが、私たちではどうすることもできない問題なので、落ち着いて見守っていくしかありません。

この間、たくさんの方々から、被災のお見舞い、励ましの言葉、健康を気遣ってくださる数々のコメントをいただきました。

この場を借りてお礼を申し上げます。

本当にありがとうございます。

毎日、めまぐるしく時が経っていきますが、結構、前向きにやってます。

意外に体力あるんだな。。と我ながら感心する日々です。

余震も少し落ち着きつつあるせいか、睡眠も図太くとれてますし、食生活はもしかすると普段よりもしっかり食べているような感じです。（笑）

健康に産み、育ててくれた母に感謝です！

・・・というわけで、いろいろと、遠いところの方々に、ご心配をお掛けしておりますが、私はいたって元気にしてますので、ご安心ください。

元気と笑顔！

それしか取り得のない私の技が、今こそ一番大事だとそう信じて、明日もたくさんの元気と笑顔を振りまきたいと思います！

地震から２週間。

一人体制になってから８日目です。

毎日、問い合わせの電話と受診される方は、切れることがありません。

ガソリンもそろそろ出回ってきたこともあり、ようやく来れますという方も増えているようです。

当初、可能であった調剤薬局での処方も、地元の人にはあまり適応されないようです。

ガソリンがなくて受診できないのも、被災理由になると思うのですけど。。。

薬局によって対応もまちまちで、皆さんには、大変混乱を招いてしまったかもしれません。

ご迷惑をおかけした方々には本当にすみませんでした。

クリニックは、今後も診療時間は短縮するかもしれませんが、できるだけ窓口の対応はつづけていきますので、まずはお電話等でご連絡ください。


それにしてもこの間、みなさんの温かい言葉やブログのコメントなどに励まされ、窓口でのいろいろなお心遣いに癒されています。

今日も、買い物にも行けないだろうからと卵と米を届けてくれた方、ガソリン調達の情報を伝えてくださる方、両替にもいけないだろうからとみなさん細かいお金で精算してくださる方々。。。。

本当に、感謝、感謝です。

ありがとうございます。

そういうお心遣いに応えるためにも、これからもがんばりますね。

地震から10日目。

福島では、地震による生活被害は、徐々に落ち着いてきているようです。

クリニックのある地域も一昨日から水がでるようになり、食料・日用品、ガソリンの調達以外は、とりあえずの生活はできるようになりました。

ただ、原発問題は、まだまだ日々揺れています。

安全、安心。。と連日、連夜、報道されてはいますが、やはりそこに住む人たちにとってはまた違った不安があるだろうと思います。

クリニックは、当初の混乱も少し収まってきたかなと思います。

とりあえず、自分にできることをやり続けていこうと思っています。

緊急措置の調剤薬局での1週間の処方も、実際にふたをあけると、実費徴収であったり、薬局ごとに対応がまちまちであったり。。。
それはそれなりに混乱し、患者さんたちも右往左往されているとききました。

ガソリンが安定して供給されるようになれば、こちらまでお薬をとりに来られる方も増えると思います。
できるだけ、通院されているかたが困らないように対応したいと考えていますので、何かお困りの方は、クリニックまでご連絡ください。

できるだけ、電話にはでるようにしていますので、つながらないときにはまたかけ直してみてください。

今後の地域支援要請の状況次第では、実際の診療時間はいつもよりも短縮になるかもしれませんが、できるだけ、クリニックも細々ながらもつづけていきます。

もちろん、十分な診察はできないと思いますが、具合の悪くなった方などもいらっしゃると思いますので、可能な限り対応していきたいと思っています。

みなさんも、生活の不自由さに加え、原発の不安など種々なストレスがたくさんありますが、みんなで力を合わせて、この難局を乗り切っていきましょう。



 追記：

遠くに避難された方も、もしお薬のことでお困りであれば、ご一報ください。何かお役に立てることもあるかもしれません。