夕方、診療の合間にポストを開ける。
ほとんどがダイレクトメールか、請求書。
ごくごくたまに、私信が届くときがある。
昨日も、あまり期待もせず、いつものように事務的にポストの鍵を開け、中身を確認。
飛び込んできたのは一枚の葉書。。。そして懐かしい文字。。。
差出人を見なくても、それが誰だかすぐにわかった。
高校時代の親友。。彼女からだった。。
実は、4月3日は、高校の卒後30周年の同窓会だった。
迷いに迷ったあげく、クリニックを1日お休みにして、私も神戸に駆けつける予定だった。
でも、この地震があり、残念ながら行けなくなった。。。。
参加した友人達から、送られてくる写真には、懐かしい面々が並んでいた。
行きたかったなぁ。。。
写真を眺めては、そうつぶやいていた。
そんなとき目にする、忘れもしないダイナミックな彼女の文字!
この時期に年賀状の葉書(笑)、しかも一昨年の。。で、パワー全開!って感じの。。。体裁なんか全く気にしない、まさしく変わらない彼女がそこにいた。
思わず、吹き出してしまった。
でも、うれしかった。
胸が熱くなり、涙が出た。
時々刻々、変わりゆく環境に置かれている今、変わらないものに触れることのありがたさ。。。
高校時代、バレー部のエースだった彼女。
私と同じ小柄ではあったが、圧倒されるような元気と明るさ!
どんなことがあっても、ケタケタと笑い飛ばすような彼女といると、世の中にそうそう深刻なことってないのじゃないかと、本気で思えるくらいだった。
彼女の周りにはいつも笑いがあふれ、みんな彼女が大好きだった。
思えば、今の私の「大丈夫!何とかなるさ!」という姿勢は、きっと母に培われ、彼女に鍛えられたのかもしれない。(笑)
そんな彼女とは、残念ながら高校を卒業してから、お互いに行き先がわからず、音信不通になっていた。
早速、書かれていた番号に電話をかけた。
電話の向こうの彼女は、あの頃のまま、ケタケタと大きな声。
30年のブランクを感じさせない、心理的距離感。。。
懐かしさや時の流れを感じるよりも、タイムスリップしてこの30年がなくなっていく感覚。。。
このところの緊張感が一気に解放された気がした。
ほんの短時間の何事もない会話ではあったが、十分に元気をもらった。
ありがとう!
折しも。。。兄から、懐かしいだろう。少しは気持ちを緩めろ。。と吉本新喜劇のDVDが届いた。
懐かしい友人の変わらないパワーと届けられた懐かしい笑いとで、少し「ライフポイント」が復活した気がした。。。
[7回]