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今日は私の座右の銘のような詩を紹介します。
茨城のり子さんの 「自分の感受性くらい」 という詩です。
この詩にはじめて出会ったのが、いつの頃だったのかは、もう定かではありません。
確か大学時代か、研修医になりたての頃。。。。
とかく、人格が未熟な時代には、いろいろな迷いやうまくいかないことの数々に押しつぶされそうになります。
そんな自分を隠し、守るかのように、何かのせいにしたり、誰かのせいにしたり。。。
私がこの詩に出会ったのも、ちょうどそんな時だったと思います。
以来、私は何か心に迷いやとまどい、いらだちを覚えるたびに、この詩を思い出すようになりました。
すると、不思議に、心が穏やかになって、また歩き出すことが出来るようになります。
最後の 「ばかものよ」 という言葉に励まされ、一喝されて、背中を押されるような気がしてくるのです。
最近、スタッフとの休憩時間に、何気なく話題になったので、皆さんにもご紹介したいと思います。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが。。。。
自分の感受性くらい / 茨木のり子
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難かしくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
何か、壁にぶつかったとき、迷ったとき、逃げ出したくなるくらい辛いとき、素直に自分と向き合う気持ちにさせてくれる、とても大切な。。。
私にとっては、母からの言葉のような詩です。