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信じる気持ちは、常識を越えるはずだ
何を恐れてる?
「34丁目の奇跡」
ヴァレンタイン・デイヴィス
子供達がまだ幼い頃、クリスマス・イブの夜にこっそりと子供部屋に忍び込み、そっとプレゼントを置くことが、親としてのクリスマスの楽しみでした。
翌朝、いつもより早くに目覚めた幼子が、喜び勇んで私達を起こしに来ます。
「ねえ!!みてみて!!
サンタさんが来てくれたよ!」
「うわぁ~!すごいね。
○○ちゃんが、ほしがってたものだね。
ちゃんとお願い聞いててくれたんだね。。。」
とぼけながら、そんな会話をひとしきり交わすクリスマスの朝。
幸せな時間。
そんな子供達が大きくなってこんな質問をしてきました。
「ねぇ。。。サンタさんって、本当にいるの?」
みなさんも、子供のいる家庭では、一度はこんな質問をされた経験があるのではないでしょうか?
「そうねぇ。。。お母さんも、サンタさんを見たことがないの。
だけど、見たことがないからって、いないとも言えない。誰も本物のサンタさんの姿を見たことがないんだから。。。
でも、サンタさんは、いるんだって信じる気持ちがある子供のところにきっとサンタさんは来るんだと思うよ。。」
我が家では、そんな風に答えていました。
そのせいかどうかは、わかりませんが、随分大きくなるまで、信じていました。
上の子は、現実をうすうす感じていても、下の弟の夢のために、これも随分あとまで、信じているふりをしていてくれたようです。実際、親である私達も、ばれているのかどうか、真相を聞くに聞けない状況が、ありました。(笑)
子供達も、いつの間にか親の背を超すくらいに大きくなり、巣立ちの日が近づいて、もう我が家には、クリスマスイブの夜にサンタさんは来なくなりました。
でも、見えない何かを純粋に信じて、ひたすら待ち続けたあの日の自分たちをいつまでも忘れないでいて欲しいと思います。
「34丁目の奇跡」という本があります。
本物のサンタクロースを自称する老人が巻き起こす騒動を通じて、夢を信じることのすばらしさをうたい上げたハートフルな物語。
映画にもなっているので、クリスマスの夜にご家族と一緒にご覧になるのも良いかもしれません。
サンタクロースの存在だけではなく、何事も、信じる心が奇跡を生み出すのだということ。。。
それを思い出させてくれるすてきな物語です。