今日は、息子の大学の卒業式。
昨夕、今日着るワイシャツにアイロンをかけながら、きっとこれがあの子のために母として世話を焼く最後になるのだろう。。と思い、いつもより念入りにアイロンを当てた。
ひとつひとつ皺を伸ばしながら、彼が生まれてから今日までの日を思い出した。
彼の名誉のためにここに記すことはできないが、たくさんのエピソードを持つ彼は、親としては時にハラハラさせられながらの日々であった。
当の本人は、いたって飄々とここまでマイペースを貫いてたどり着いたという感じである。
大学になって、通常ならば自宅をでて、一人暮らしをする年頃になっても、幸か不幸か、眼と鼻の先にある大学に、自宅から通い。。
おかげで、弁当づくりの毎日が抜け出すのがだいぶ遅れてしまったけれど。。
4月から始まる一人暮らし。。
もう私のお弁当を持って、出かけることはないのだろう。
そんなことを考えると、やはりどこか寂しさがこみ上げてくる。
みんなには「ちゃんと子離れできるの?」と言われているけど、彼がいなくなった後の時間をどう使うか。。とりあえず少しずつ生活ペースの配分を変えて、なんとかなるんじゃないかな。。と思っている。
仕事を終えて、夕食をとるときの息子との世間話や大笑いがなくなるのはやっぱり少し喪失気分になるかもしれないけれど。。
それでも、それもいつかは慣れてくるんだろうな。。と思っている。
「ごめんね。卒業式、一緒に参加できなくて。。」
「そうだよ!息子の晴れ姿を観に来ないなんて!笑」
冗談で交わしてくれる息子に、心の中で、ごめんねと手を合わせつつ。。
「ま、同業者としていつかわかってくれるよね」とまた冗談をいいながら、卒業式に向かう息子を見送った。
初めての社会人、初めての一人暮らし、初めての医者としての生活。。
いろいろと心配なことはあるけれど、いつのまにか成長している彼を信じて、口や手を出したい衝動を抑えて、見守っていきたいと思っている
卒業おめでとう。
そして、これからもよろしく!
[5回]
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