今日は金曜日。
私たちの地域の一般ゴミの日。
ゴミ袋を手に歩いて捨てに行こうとする私をみて、
「なつかしいでしょ。歩いて君がゴミ捨てに行くのって。。。何年ぶり?」
笑いながら、彼が声をかけてきました。
「そう、そう。。たまにはいいよね!ありきたりの日常に感謝できるから!」
笑って返す私。
そういえば。。。結婚式の前日。
両家の顔合わせの食事会の席。
彼の優しいところを自慢したいがために持ち出した話題。。。
「彼は、ゴミ捨ても嫌がらずに行ってくれるんですよ!」
私にとっては、無邪気な何気ない話題だったのだけれど。。
親戚一同いるところ、まだまだそんな男性にゴミを捨てに行かせるなど、一般的に受け入れられないこともある時代。。。
激怒したのは私の兄。。。
「夫にゴミ捨てなど、絶対に許されることではない!!!!」
今から思えば。。。おそらく、兄は私の身内が激怒することで、彼の家族に私へのマイナスイメージを抱かせまいとしたのかもしれません。
自分が叱責することで、私を逆説的に擁護しようとしたのかもしれません。
でも、そのときの私は、みんなの前で、突然思いもかけずに叱責されて、何が何だかわからず。。その場にいられなくなり。。楽しいはずの食事会は、惨憺たる晩餐会に。
その後一晩中泣き続け。。。
泣きはらした目は、化粧をしてもごまかすことはできずに、笑顔もどこかぎこちなく。。
母や兄にも素直になれない結婚式。。。
おかげで今も当日のアルバムはあまり開いて見ることはないのだけれど。。。
それでも、そんなことはお構いなしに、我が家のゴミ捨ては、いつも彼がやってくれている。
出勤の時、車にのせてゴミ捨て場まで。。。
他のご家庭の事情はよくわからない。
でも内海家ではいつもこんな感じ。。。
やれる人がやればいい。。
それが内海家流。
毎週2回。。。当たり前のようにゴミをまとめるのは私の役割。。
玄関先におかれたゴミをまた当たり前のように車に詰め込み、行ってきますと出かけるのは彼の役割。。
それが我が家のごくありきたりの日常の風景。。
それが今は、ちょっとだけ役割交代。。。
ガソリン不足で、バス通勤になった彼に代わって、別に申し合わせたわけでもないのだけれど。。。
それも。。「やれる人がやればいい。。」という我が家の長年の不文律。
こんな風に日常が突然崩れても、お互いに思いやりながら、またその時々の日常をつくりあげていく。
一般的には非常識なことでも、お互いが普通。。っておもえればそれでいい。。。
そんなことを繰り返しながら、あれから24年。。。
そう。。。今日は我が家の結婚記念日。。。
こんなときこそ、ささやかにお祝いしてみようかな。。。
[8回]
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こういう時だからこそ、日常の特別も大事にしたいですね^^