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今回の震災で患者さん達から教えられたことはたくさんあります。
今日も、ある患者さんに大切なことを気づかされました。
震災後、初めての受診になるその患者さん。。。10日ほど前に予約の電話を入れてくださいました。
そのときのことをこんな風に語ってくれました。
大きな地震は少なからず、その方の精神のバランスを崩し、不安な日々を過ごし、気分的も鬱ぎがちであったとのこと。。。
受診をしたいと思い、予約の電話をしたときに、電話の向こうの先生が笑っていた。
その声を聴いたとき、こんなに深刻な状況にあっても、笑っている人がいるんだ。。そう思ったら、肩の力が抜けた気分になって、そのときから、生活が日常にもどろうと動き始めた。。
先生、ありがとう。
今は、もうすっかり普通の生活に戻っています。と。
どんな風に笑っていたのかもよくわからない、私にとってはいつもどおりの無意識の応答だったのだと思います。
でも、そんな風に患者さん達は、このとんでもない非日常の生活の中、ごくごく普通の日常にふれることで光を見いだすことがあるのだと、改めて実感するお話でした。
ありがとうと言われて、恐縮しました。
いやいや。。こちらの方がうれしい限りです。
ありがとうございます。
と、笑顔で言いあえる。。それがまた心地よい、今日の診療風景でした。
がんばって窓口に立ちつづけてよかったと思います。
こうして頼りにしてくださっている方々のためにも、どんなときでもクリニックを淡々と普通につづけていくことが大切なのだと、しっかりと心に刻んでおこうと思いました。